置き畳とは

ここでは、置き畳と畳の違いや、それぞれのメリット・デメリットを説明します。

置き畳は、伝統的な日本の畳文化を取り入れつつ、現代の生活スタイルにも合わせた新しい畳です。 洋室に設置するだけで、手軽に和室の雰囲気を楽しむことができると同時に、畳特有の感触や香りを味わうことができます。
生活スタイルが洋風化し、日本の家屋も、和室(畳部屋)から洋室(フローリングやカーペット)に変化してきました。それでもやはり日本人の心にはどこかに畳の生活をしたいという気持ちがあるのではないでしょうか。その点置き畳であれば、手軽に和の空間が作れ、畳の生活が味わえるという利点があります。
置き畳は、スリッパいらずで、冬は足元を暖かく、夏はべたつかずさらりとした足ざわりで、季節を問わず快適に日々を過ごせるアイテムです。

置き畳と畳の違い

置き畳の特徴

置き畳は、和室に敷き詰める通常の畳とは異なり、カーペットや敷物のようにフローリングの上に直接敷いて使用する畳です。
薄型で軽量の物が多く、サイズは正方形で90cm×90cm 以下でリビングの一角、寝室、子ども部屋といろんな部屋で使用でき、畳の感触が手軽に感じられます。

置き畳のカラーバリエーションと、自由な組み合わせ

また、カラーバリエーションが豊富でインテリアデザインのひとつとなります。

1. 色を組み合わせる

2. 置き方を変える

3. 向きを変える

置き畳のサイズと厚み

通常の畳には、一般的な厚みとサイズがあります(規格)。厚みとサイズは地域によって異なりますが、厚みは 約5cm〜7cmで、サイズは 約90cm × 180cmです。
置き畳は、通常の畳よりも薄いものが多いですが、厚みとサイズは自由に変更できます。また置き畳は、通常の畳のように和室に敷き詰めるのではなく、部屋に置くだけなので、家中のどこへでも移動が出来ます。

置き畳の使用方法

従来の畳は、一般的に和室や和風のインテリアに使用され、座ったり寝たりするための床として利用されます。座卓や座布団、布団と組み合わせて使用することが一般的です。
従来の畳は、部屋に合うように1枚1枚フルオーダーで製作され、サイズや向き、敷き込む位置が定められている為、部屋内の畳を移動し入れ替えることは出来ません。
一方、置き畳は、洋室や寝室、子ども部屋などで使用され、ラグや絨毯の様に床の一部に敷いたり、部屋全体に敷いて使用することができます。

畳と置き畳のメリット・デメリット

置き畳のメリット

薄型軽量

置き畳は畳よりも薄く、軽量な素材で作られています。そのため、取り扱いや移動が容易で、畳を使いたい場所に簡単に移動・配置することができます。

使い勝手の良さ

畳を敷くことが難しい場所や、畳を定期的に取り外したり移動させたい場合にも適しています。

畳と同様の快適さ

置き畳は柔らかな素材でできており、座ったり寝たりする際に快適な感触を提供します。また、床の冷えを防ぐ効果も期待できます。

多目的利用

置き畳は、リビングや寝室、書斎、子ども部屋など、様々な場所で使用できます。

メンテナンスのしやすさ

置き畳は取り外しや持ち上げが簡単なため、掃除もしやすく、水拭きができ、清潔に保つことができます。

置き畳のデメリット

耐久性の低い素材もある

置き畳は一般的に畳よりも薄く、軽量な素材でできています。
天然い草を使用した置き畳もありますが、天然い草よりも耐久性が劣る素材が使用される場合もあります。また、移動できるのがメリットである反面、頻繁な移動により劣化が早まることもあります。

安定性の不足

置き畳は、畳と比較して厚みが薄く、重量も軽いため、滑り止めなどの加工が無いと、床に敷いた際に安定性が不足する場合があります。
特に小さなお子様が激しく使用する場合には、滑り止め加工が無いと、置き畳自体が横滑りし、転倒してしまう危険性があります。
タタットは、滑り止めにとことんこだわった商品です。

畳との違いへの違和感

デメリットではありませんが、慣れ親しんだ畳との違いに違和感を覚えることもあるかもしれません。畳の伝統的な風合いや香りを求める場合、置き畳では物足りなさを感じるかもしれません。

畳のメリット

現在の本畳と呼ばれる畳は、通常5cm程の厚みがあり、芯材として断熱材をはさんだ畳床を使用するのが主流です。畳床に使われるインシュレーションボードには、昔ながらのワラ床の吸水と放水の役割を果たし、湿度調整の機能も携えています。

快適性

畳は柔らかく、足触りが良いため、裸足で歩いても快適です。また、畳の上で座ったり寝たりすると、体に負担がかかりにくく、リラックスできます。

断熱性

通常、本畳は和室の床全体を覆います。本畳に使用されている断熱材の入った芯材が、床下からの冷気から室内を守ったり、室内の冷暖房を逃がさない役割を果たします。そのため、和室全体を、冬でも足元が温かく保つのに役立ちます。

吸湿性

畳は通気性があり、また、畳自体に吸湿機能があります。これにより、部屋全体の湿度を調整し、カビや雑菌の発生を防ぐことができます。なお、気密性の高い家屋に本畳を敷いた場合、通気性が不足してカビが繁殖することもありますので、注意しましょう。

吸音性

畳には厚みと弾力があり、衝撃を吸収します。畳が足音の発生を防ぎ、部屋の騒音を軽減します。

自然素材の利用

畳は天然素材であるわらやイグサを使用しており、自然な風合いや香りを楽しむことができます。

和の雰囲気

畳は日本の伝統的な床材であり、和室や和風のインテリアによく合います。畳のある空間は、日本の文化や伝統を感じることができます。

畳のデメリット

耐久性の低さ

畳表と畳芯を組み合わせた構造であり、床板など、他の床材に比べて耐久性が低いとされています。長期間の使用や家具の圧力により、へたりやすくなることがあります。
畳表にい草を使用した場合、使用したい草の品質にもよりますが、ささくれの原因になり、服に付着することもあります。

水濡れに弱い

畳は水分を吸収してしまうため、水濡れに弱いです。こぼれた液体や湿気に敏感です。水濡れによるシミやカビの発生を防ぐために、こぼれた液体をすぐに拭き取るなど、慎重な取り扱いが必要です。

価格

高品質な畳やデザイン性のある畳は一般的に他の床材よりも高価になることがあります。

インテリアとの調和

畳は和を象徴する側面が強く、どうしても洋風の家具やデザインとの調和が難しいことがあります。畳と洋風家具などを組み合わせる際には、全体のインテリアデザインを考慮した工夫が必要です。

置き畳のお手入れ

日常の掃除

置き畳にも目がありますので、掃除機やほうきを使用し、畳の目に沿ってゴミやホコリを取り除きます。汚れてしまった場合は、早めに固く絞ったぞうきんや布などで表面を拭きます。素材によっては、強くこすらず汚れの上を軽くたたくようにしてください。

換気

置き畳を定期的に移動することで、湿気や臭いを防ぐことができます。風通しの良い場所に置いておくことで、湿気を逃がし、畳の清潔さを保ちます。

並び替え、移動

置き畳が正方形の場合は、交互に敷くことで市松敷きが可能です。見せたいイメージや気分によって変えることが出来るのも魅力のひとつです。

適切な保管

湿気の多い場所や直射日光を避け、平らに保管してください。畳を立てかけて保管すると変形の恐れがあります。
以上のポイントに気を付けることで、置き畳を清潔に長くご使用いただくことができます。